中小企業診断士の教材を検討するとき、多くの方が最初に抱く疑問が「これ1つで本当に足りるのか」ということだと思います。私自身、11年前はスタディング(STUDYing)を使って合格しました。
実際に利用したものの目線でスタディング(STUDYing)についてお伝えします。
結論から言うと
一次試験はスタディング(STUDYing)をベースにして問題ありません。ただし、二次試験はスタディング(STUDYing)だけでは足りません。
今回は、一次試験・二次試験それぞれについて、スタディング(STUDYing)と他の教材の使い分けを整理します。
一次試験:ベースはSTUDYingでよい、その先は過去問をひたすら
一次試験の対策では、スタディング(STUDYing)を学習のベースに据えることは十分に成り立つと考えています。7科目という膨大な範囲を、体系立ったカリキュラムに沿って一通り学べるのは、独学で自分で計画を立てる場合と比べて大きな利点です。
ただし、ここで一つ大事なことがあります。ベースができたら、あとは過去問をひたすらやることが合否を分けるポイントだということです。
なぜ過去問が重要なのか
- 実際の出題形式に慣れる必要がある:講義で理解できていても、試験本番では問題文の言い回しや選択肢の作り方に惑わされることがあります。これは過去問を解いて初めて慣れるものです
- 自分の弱点が具体的に見える:どの科目のどの分野で失点しているのかは、過去問を解いて初めて具体的に把握できます
- 頻出論点が体感で分かる:何度も過去問を解くうちに、繰り返し問われる論点が自然と見えてきます
切り替えのタイミング
目安としては、一通りのインプット(各科目のカリキュラム)が終わった段階、あるいは各科目で6〜7割程度理解できた段階で、早めに過去問演習に移ることをおすすめします。インプットを完璧にしてから演習に入ろうとすると、時間がかかりすぎてしまいます。過去問は【5年分】を目安に、繰り返し解いていくのが効果的でした。
二次試験:STUDYingは参考、過去問とふぞろいが軸
二次試験については、一次試験と違い、スタディング(STUDYing)だけに頼るのはおすすめできません。スタディング(STUDYing)の二次対策は、答案の考え方や型を掴むための参考にはなりますが、やはり過去問が最も重要です。
過去問が最重要な理由
二次試験は、与件文を読み、設問に応じて答案を書く「実践力」が問われる試験です。講義で型を学んでも、実際に過去問を解いて答案を書く経験を積まなければ、本番で使える力にはなりません。何度も過去問を解き、自分の答案の癖に気づき、修正していく作業が、二次試験対策の中心になります。
ふぞろいシリーズは揃えたほうがいい
もう一つ、二次試験対策で強くおすすめしたいのが「ふぞろいな合格答案」シリーズです。
- 公式の模範解答が発表されない:二次試験は正式な模範解答が公表されないため、「どんな答案が評価されるのか」を知る手がかりが限られています
- 合格者・受験生の再現答案から傾向を掴める:実際の受験生がどんな答案を書き、どのようなキーワードが得点につながったと推測されるかを知ることができます
- 複数年分を揃えることで傾向が見える:1年分だけでなく複数年分を見比べることで、出題者の意図や評価されやすい答案の傾向が見えてきます
ふぞろいは絶対的な正解ではなく、あくまで再現答案の集計に基づく目安です。ただ、他に代わる情報源が少ない以上、二次試験対策では揃えておく価値が高い教材だと考えています。
一次・二次の使い分けを整理する
| 一次試験 | 二次試験 | |
|---|---|---|
| STUDYing | ベースとして十分 | 参考程度(型や考え方の把握に) |
| 過去問 | ベース完成後にひたすら演習 | 最重要。繰り返し解いて癖を修正 |
| ふぞろいシリーズ | 不要 | 揃えるべき |
まとめ:STUDYingは「ベース」として使うのが合っている
スタディング(STUDYing)だけで足りるかという問いに対する私の答えは、「一次試験のベースとしては十分、ただしそこから先は過去問が本番」「二次試験は過去問とふぞろいが軸で、STUDYingは参考」です。
言い換えると、スタディング(STUDYing)は「全科目の土台を、スキマ時間を使って効率よく作る」ための教材として最も力を発揮します。その土台の上に、過去問演習やふぞろいといった市販教材を組み合わせていく、という使い方が現実的だと思います。
「1つの教材だけで全て完結させる」と考えず、それぞれの役割を理解して組み合わせることが、限られた期間で合格に近づく近道です。
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