中小企業診断士一発合格者からみた試験対策 blog 

中小企業診断士1次試験524点、2次試験264点で一発合格した筆者が勉強法をお伝えします

【中小企業診断士一次試験】経営情報システム、IT初心者でも得点源にできる方法

経営情報システムは、一次試験7科目の中で「IT系の仕事をしていないと不利なのでは」と思われがちな科目です。ただ実際には、他の科目と比べて出題範囲が比較的絞られており、暗記のウエイトも高いため、IT初心者でも対策次第で得点源にしやすい科目でもあります。今回は、この科目の特徴と攻略のポイントを整理します。

経営情報システムはどんな科目か

経営情報システムは、大きく次の2つの領域から構成されています。

  • 情報technology(IT)の基礎知識:ハードウェア、ソフトウェア、ネットワーク、データベースなどの基本的な仕組み
  • 経営情報システムの活用:業務システム、情報セキュリティ、システム開発の手法、経営戦略とITの関係など

IT関連の仕事をしている人にとっては馴染みのある内容も多い一方、そうでない人にとっては専門用語が多く感じられます。ただし、出題される内容は基本情報技術者試験のような専門資格ほど深くはなく、「経営者に助言する立場として知っておくべきITの基礎知識」というレベルに留まっています。

頻出テーマ

一次試験の経営情報システムでは、次のようなテーマが繰り返し出題されます。

  • コンピュータの基本構成(ハードウェア、ソフトウェア)
  • ネットワークの基礎知識(LAN、インターネットの仕組みなど)
  • データベースの基本概念
  • 情報セキュリティ(暗号化、認証、脅威への対策など)
  • システム開発の手法、プロジェクト管理の基礎
  • 経営戦略とIT活用の関係(DX、業務システムの導入など)

IT初心者でも得点源にできる理由

① 出題範囲が比較的絞られている

企業経営理論のように複数の学問領域を横断する科目と比べると、経営情報システムは扱う範囲が体系立っており、頻出テーマも比較的絞りやすい科目です。範囲をある程度絞って学習しやすい分、対策の効率が上がりやすいという特徴があります。

② 暗記中心で対応できる部分が多い

経済学や財務・会計のように、理解や計算処理そのものが問われる場面は少なく、用語の意味や仕組みを正確に覚えておけば対応できる問題が多い科目です。暗記科目として直前期に詰め込む戦略も、他の科目より効果を発揮しやすいです。

③ 日常的にIT用語に触れる機会が増えている

クラウドサービス、セキュリティ、DXといった言葉は、IT系の仕事をしていなくても日常的に目にする機会が増えています。完全に未知の分野を学ぶというより、聞いたことのある言葉の意味を正確に定義し直す、という感覚で学習を進めやすい科目でもあります。

攻略のポイント

① 基礎用語の定義を正確に押さえる

似たような用語(例:LANとWANの違い、暗号化と認証の違いなど)を混同しないよう、それぞれの定義を正確に押さえることが得点の安定につながります。

② 図解で仕組みを理解する

ネットワークの構成やシステム開発の流れなど、図で示されるとイメージしやすい内容が多くあります。文章だけで理解しようとせず、図解の助けを借りながら学習すると定着しやすくなります。

③ 直前期にまとめて詰め込む戦略も有効

暗記のウエイトが高い分、他の理解系科目(経済学、財務・会計など)ほど早い段階から時間をかける必要性は低い科目です。直前期に重点的に詰め込む戦略も、この科目に関しては効果を発揮しやすいです。

つまずきやすいポイント

  • 専門用語への苦手意識で学習を後回しにしてしまう:範囲が絞られている分、後回しにしても直前期の詰め込みで十分対応できる科目ですが、放置しすぎると単純に触れる時間が足りなくなります
  • 似た用語を混同してしまう:略語や専門用語が多く、定義を曖昧に覚えていると選択肢を絞り込めなくなります
  • 深く理解しようとしすぎる:診断士試験で問われるのは基礎知識のレベルであり、IT専門資格のような深い知識までは不要です。深追いしすぎず、頻出範囲を優先する意識が大切です

IT用語の暗記に苦労したら

IT系の仕事をしていない場合、独学だと専門用語を一つひとつ調べながら学習することになり、思った以上に時間がかかることがあります。

ただし今は、図解やイラストを多用した講義形式の教材で、専門用語を効率よく学べるものが増えています。私が当時使っていた通勤講座も、今はSTUDYingとして、こうした視覚的な解説を交えた講義スタイルになっているようです。専門用語の暗記に時間がかかると感じる方は、こうした教材で効率化を図るのもおすすめです。

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経営情報システムは、出題範囲の絞りやすさと暗記中心の性質から、対策次第でIT初心者でも十分に得点源にできる科目です。深追いせず、頻出範囲を優先して効率よく学習を進めてみてください。

【中小企業診断士一次試験】運営管理、生産管理と店舗運営をどう切り分けるか

運営管理は、一次試験7科目の中でも「性質の異なる2つの分野が1科目にまとまっている」という特徴を持つ科目です。生産管理(工場・製造業寄りの内容)と、店舗・販売管理(小売業・流通寄りの内容)という、背景知識も出題のされ方も異なる2分野を扱うため、学習の進め方に迷いやすい科目でもあります。今回は、この科目の特徴と攻略のポイントを整理します。

運営管理はどんな科目か

運営管理は、大きく次の2分野に分かれています。

  • 生産管理:生産計画、生産統制、品質管理、在庫管理など、主に製造業の現場に関する内容
  • 店舗・販売管理:店舗レイアウト、商品陳列、物流、販売促進など、主に小売業・流通業に関する内容

この2分野は、扱う業界のイメージも、使われる専門用語もかなり異なります。製造業での実務経験がある人は生産管理が、小売業での実務経験がある人は店舗・販売管理が、それぞれ取り組みやすく感じる傾向があります。逆に、どちらの実務経験もない場合は、両方とも一から用語に慣れる必要があります。

頻出テーマ

一次試験の運営管理では、次のようなテーマが繰り返し出題されます。

生産管理分野

  • 生産形態(個別生産、見込み生産、受注生産など)
  • 生産計画・生産統制の手法
  • 品質管理(QC七つ道具など)
  • 在庫管理、資材調達管理

店舗・販売管理分野

  • 店舗レイアウト、売場づくりの基本原則
  • 商品陳列の手法
  • 物流・在庫管理(小売業視点)
  • 販売促進、価格設定の考え方

攻略のポイント

① 2分野を「別科目」として捉えて学習する

運営管理を1つの科目として捉えると、生産管理と店舗・販売管理の内容が頭の中で混ざってしまうことがあります。学習の際は、この2分野をあえて別々の科目のように区切って進めると、それぞれの用語や考え方が整理しやすくなります。

② 二次試験の事例Ⅲとのつながりを意識する

運営管理のうち、特に生産管理分野は、二次試験の事例Ⅲ(生産・技術)の土台になります。一次試験の学習段階から、「この知識は二次試験の事例Ⅲでどう問われるか」を意識しておくと、二次対策への移行がスムーズになります。事例Ⅲの詳しい対策は、個別記事もあわせてご覧ください。

③ 実務イメージが湧きにくい分野は、図やイラストで補う

生産管理・店舗管理のどちらも、実務経験がないと文章だけでは状況をイメージしにくいことがあります。工程の流れや店舗レイアウトなど、図やイラストで視覚的に理解すると、暗記に頼らずに済む部分が増えます。

④ 用語の定義を正確に押さえる

運営管理は、似たような用語(例:生産統制と生産計画、など)が多く、定義を曖昧に覚えていると、選択肢の中で紛らわしい誤答を選んでしまいやすい科目です。用語ごとの定義を正確に押さえることが、得点の安定につながります。

つまずきやすいポイント

  • 2分野を混同して覚えてしまう:生産管理の用語と店舗管理の用語が頭の中で混ざり、本番で混乱してしまうことがあります
  • 実務イメージが湧かず、丸暗記に頼ってしまう:現場のイメージが持てないまま用語だけを暗記すると、少しひねった問題に対応できなくなります
  • 生産管理分野を後回しにしてしまう:店舗・販売管理のほうが身近に感じやすいため、生産管理分野の学習が手薄になりがちです。しかし生産管理は二次試験の事例Ⅲに直結するため、軽視すると後で苦労します

2分野の切り替えに苦労したら

この科目に取り組むと、生産管理と店舗・販売管理を行き来しながら学習する中で、「今どちらの分野を勉強しているのか」が曖昧になりやすい、という声をよく聞きます。私自身、当時は同じテキストの中でこの2分野が並んで構成されていたため、切り替えの意識づけに苦労した記憶があります。

今は、単元ごとに講義が明確に区切られている教材も増えています。私が当時使っていた通勤講座も、今はSTUDYingとして、生産管理と店舗管理をそれぞれ独立した単元とし

 

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て学習しやすい構成になっているようです。2分野の切り替えに戸惑いを感じる方は、こうした単元分けを意識しながら学習を進めるのもおすすめです。

 

運営管理は、性質の異なる2分野をどう仕分けて頭に入れるかが攻略の鍵になる科目です。混同を避ける工夫をしながら、二次試験の事例Ⅲまで見据えて学習を進めてみてください。


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【中小企業診断士一次試験】企業経営理論、出題範囲が広い科目をどう攻略するか

企業経営理論は、一次試験7科目の中でも出題範囲が特に広く、学習時間がかさみやすい科目です。経営戦略論、組織論、マーケティング論という3つの大きな分野を横断的に扱うため、「どこから手をつければいいのか分からない」と感じる受験生も多いです。今回は、この科目の特徴と攻略のポイントを整理します。

企業経営理論はどんな科目か

企業経営理論は、大きく次の3分野から構成されています。

  • 経営戦略論:企業の全社戦略・事業戦略、競争戦略、多角化などに関する理論
  • 組織論:組織構造、組織文化、リーダーシップ、モチベーション理論など
  • マーケティング論:市場分析、製品戦略、価格戦略、流通・プロモーション戦略など

この3分野はそれぞれ独立した学問領域でもあり、企業経営理論という1科目の中に、実質的に3つの分野の知識が詰め込まれているようなイメージです。これが出題範囲の広さにつながっています。

頻出テーマ

一次試験の企業経営理論では、次のようなテーマが繰り返し出題されます。

  • 競争戦略(差別化戦略、コストリーダーシップ戦略など)
  • 製品ライフサイクルと戦略の関係
  • 組織構造の設計(機能別組織、事業部制組織など)
  • モチベーション理論、リーダーシップ理論
  • マーケティングの基本要素(製品・価格・流通・プロモーション)
  • 近年注目されるテーマ(イノベーション、ブランド戦略など)

出題範囲が広い分、頻出テーマを優先的に押さえ、細かい理論まで全て網羅しようとしないことが、効率的な学習のポイントになります。

攻略のポイント

① 3分野を並行して進める

経営戦略論・組織論・マーケティング論を順番に一つずつ完璧にしてから次に進もうとすると、時間がかかりすぎます。3分野を並行して進め、頻出テーマから優先的に理解を深めていくほうが、効率的に得点力を伸ばせます。

② 用語の意味を「自分の言葉」で説明できるようにする

企業経営理論は、用語の丸暗記だけでは通用しない問題が多く出題されます。それぞれの理論や用語について、「要するにどういうことか」を自分の言葉で説明できるレベルまで理解を深めておくと、初見の問題文にも対応しやすくなります。

③ 二次試験の事例Ⅰ・Ⅱとのつながりを意識する

企業経営理論は、二次試験の事例Ⅰ(組織・人事)や事例Ⅱ(マーケティング・流通)の土台になる科目です。一次試験の学習段階から、「この知識は二次試験でどう使われるか」を意識しておくと、後の二次対策がスムーズになります。事例Ⅰ・Ⅱの詳しい対策は、それぞれの個別記事もあわせてご覧ください。

④ 過去問で「聞かれ方」に慣れる

企業経営理論は、知識があっても問題文の言い回しに惑わされて誤答してしまうことが多い科目です。早めに過去問に触れ、どのような形で知識が問われるのかに慣れておくことが重要です。

つまずきやすいポイント

  • 範囲の広さに圧倒され、手を広げすぎてしまう:全ての論点を完璧にしようとすると際限がなく、結果的に他の科目の学習時間を圧迫してしまいます
  • 暗記だけで乗り切ろうとする:用語や理論名だけを覚えても、実際の問題では応用的な問われ方をされることが多く、暗記だけでは対応しきれません
  • 二次試験とのつながりを意識せず学習してしまう:一次試験の得点だけを目的に学習を進めると、二次試験対策の際に改めて学び直すことになり非効率です

範囲の広さに苦労したら

出題範囲が広い分、この科目に取り組むと、「今どこまで学習が進んでいるのか」「頻出テーマをちゃんと押さえられているのか」が見えにくくなりがちです。

今は、単元ごとに学習の進捗が可視化される教材も増えています。私が当時使っていた通勤講座はSTUDYingとして、範囲の広い科目でも単元単位で進み具合を確認できる仕組みになっているようです。独学で全体像を見失いやすいと感じる方は、こうした進捗管理の仕組みを参考にしてみるのもおすすめです。

 

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企業経営理論は、範囲の広さから苦手意識を持たれやすい科目ですが、頻出テーマを優先し、二次試験までを見据えて学習することで、効率よく得点源にできる科目でもあります。


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【中小企業一次試験】財務・会計、二次試験にそのまま活きる勉強法

一次試験7科目の中で、財務・会計は経済学・経済政策と並んで独学者がつまずきやすい科目です。ただし、この科目には他の科目にはない大きな特徴があります。それは、一次試験の学習がそのまま二次試験の事例Ⅳに直結するという点です。今回は、財務・会計の特徴と、二次試験まで見据えた勉強法を整理します。

財務・会計はどんな科目か

財務・会計は、簿記の知識をベースに、財務諸表の読み方、原価計算、経営分析、投資判断などが問われる科目です。簿記の経験がある人にとっては比較的取り組みやすい一方、簿記に触れたことがない人にとっては、独特の用語や計算処理に慣れるまで時間がかかります。

一次試験の中では、暗記だけで対応できる部分が少なく、経済学・経済政策と同様、理解と計算処理の両方が求められる科目です。

頻出テーマ

一次試験の財務・会計で繰り返し出題されるテーマには、次のようなものがあります。

  • 簿記の基礎(仕訳、財務諸表の構造)
  • 原価計算(個別原価計算、総合原価計算など)
  • 経営分析(収益性・効率性・安全性などの財務指標)
  • 資金調達・資本構成(自己資本と他人資本のバランスなど)
  • 投資判断(正味現在価値法など、設備投資の意思決定に関する計算)

これらのテーマは、後述する通り、二次試験の事例Ⅳでもほぼそのまま出題される内容です。

二次試験の事例Ⅳにそのまま活きる理由

二次試験の事例Ⅳは、財務諸表をもとにした経営分析や、CVP分析(損益分岐点分析)、意思決定会計などが出題される事例です。これは、一次試験の財務・会計で学ぶ内容と、多くの部分で重なっています。

つまり、一次試験の財務・会計を「一次試験を突破するためだけの科目」として学習するのではなく、「二次試験の事例Ⅳの土台を作る科目」として学習することで、二次試験対策の立ち上がりが大きく変わります。

一次試験が終わってから事例Ⅳの対策をゼロから始めるのと、一次試験の学習段階から事例Ⅳを意識して基礎を固めておくのとでは、二次試験までの短い期間の使い方に大きな差が出ます。事例Ⅳの具体的な対策法については、別記事「【二次試験】事例Ⅳ「財務・会計」の解き方と頻出テーマを整理する」でも詳しく解説しています。

独学での勉強法

① 簿記の基礎から丁寧に固める

簿記の経験がない場合、いきなり診断士試験用のテキストに取り組むより、簿記の入門的な内容を先に押さえておくと、その後の理解がスムーズになります。仕訳や財務諸表の構造といった基礎が曖昧なまま先に進むと、後半の論点でつまずきやすくなります。

② 計算問題は毎日少しずつ触れる

財務・会計は、経済学・経済政策と同様、計算問題への慣れが得点力に直結します。まとめて長時間演習するより、毎日短時間でも計算問題に触れ続けるほうが、感覚を維持しやすくなります。

③ 一次試験の学習段階から、事例Ⅳを意識する

前述の通り、この科目は二次試験に直結します。一次試験の学習中から、「この論点は二次試験でも使う」という意識を持って学習しておくと、後の対策が大幅に楽になります。特に経営分析、CVP分析、意思決定会計の3つは、一次・二次を通じて重要度が高い論点です。

④ 電卓の操作に早めに慣れておく

一次試験・二次試験を通じて、財務・会計系の科目では電卓を使った計算が頻繁に発生します。本番で電卓の操作に手間取ると、それだけで時間をロスしてしまうため、早い段階から使用する電卓に慣れておくことをおすすめします。

つまずきやすいポイント

  • 簿記の基礎を飛ばして先に進んでしまう:基礎が曖昧なまま応用的な論点に進むと、理解が積み上がらず、結局振り出しに戻ることになります
  • 一次試験対策だけで終わらせてしまう:一次試験の得点だけを目的に学習すると、二次試験の事例Ⅳで改めて学習し直すことになり、時間の使い方として非効率です
  • 計算過程を書かずに答えだけ出そうとする:一次試験はマークシート方式のため答えだけで良いですが、その癖のまま二次試験に臨むと、記述式の事例Ⅳで計算過程を書く練習ができていないことに気づき、慌てることになります

財務・会計は、一次試験の中でも特に「今の頑張りが後で二次試験に直結する」科目です。目の前の一次試験対策としてだけでなく、二次試験まで見据えて取り組むことをおすすめします。

一次・二次を見据えた学習を独学でどう組み立てるか

この科目の難しさは、一次試験対策と二次試験対策を分けて考えるのではなく、最初から通しで見据えて学習を組み立てる必要がある点です。独学だと、この「一次・二次のつながり」を自分で意識し続けるのが意外と難しく、私自身、当時は一次試験の得点だけを気にして、事例Ⅳとの接続を後から慌てて意識し直した記憶があります。

今は、一次試験の論点と二次試験の事例Ⅳの論点が、カリキュラム上で対応づけられている講座も増えています。

私が当時使っていた通勤講座も今はSTUDYingとして、財務・会計の単元が二次の計算演習にもつながる構成になっているようです。独学で「今やっていることが後でどう活きるか」が見えにくいと感じる方は、こうしたカリキュラムの繋がりを参考にしてみるのもおすすめです。

 

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【中小企業診断士一次試験】経済学・経済政策、苦手なひとの理由と攻略のコツ

一次試験7科目の中で、独学者が最初につまずきやすいのが経済学・経済政策です。暗記だけでは対応できず、グラフや計算問題が絡んでくるため、「何をどう勉強すればいいのか分からない」という声をよく聞きます。今回は、この科目が苦手にされやすい理由と、攻略のコツを整理します。

経済学・経済政策が苦手にされやすい理由

この科目が他の科目と違って苦手意識を持たれやすいのには、いくつか理由があります。

  • 暗記ではなく「理解」が問われる:用語を覚えるだけでは解けず、需要曲線・供給曲線の動きや、それらが交差する点の意味を理解している必要があります
  • グラフの読み取りに慣れが必要:文章だけでなく、グラフを見て状況を判断する問題が多く、グラフ自体に苦手意識があると、それだけで大きなハンデになります
  • 積み上げ式の科目である:序盤の単元(需要と供給の基本など)を理解していないと、後半の単元(市場の失敗、マクロ経済の各種指標など)の理解にもつまずきやすくなります

つまり、この科目は「覚える科目」ではなく「積み上げて理解する科目」だと捉え方を変えることが、最初の一歩になります。

頻出テーマ

一次試験の経済学・経済政策では、次のようなテーマが繰り返し出題されます。

  • 市場メカニズム(需要・供給曲線、余剰分析)
  • 市場の失敗(外部性、公共財など)
  • 企業行動・費用理論(費用曲線、利潤最大化)
  • 国民所得・GDP、財政政策・金融政策などのマクロ経済分野
  • 為替・国際収支など、対外経済に関する分野

ミクロ経済学(個々の企業・消費者の行動)とマクロ経済学(一国全体の経済動向)で性質が異なるため、この2つを分けて学習を進めるのも効果的です。

攻略のコツ

① グラフは「暗記」ではなく「動きの理解」で捉える

グラフを丸暗記しようとすると、少し問題の条件が変わっただけで対応できなくなります。「このグラフの線が、なぜこの方向に動くのか」という因果関係を理解することを優先すると、応用問題にも対応しやすくなります。

② 早い段階から手をつけ、時間をかけて理解する

この科目は、直前期に詰め込んでどうにかなる科目ではありません。7科目の中でも早い段階から着手し、時間をかけて理解を積み上げていくことをおすすめします。一次試験の科目学習の順番については、別記事「【一次試験】7科目、独学ならどの順番で勉強すべきか」でも詳しく触れています。

③ 過去問で「出題のされ方」に慣れる

理解が進んだら、早めに過去問に触れて、実際にどのような形でグラフや計算問題が出題されるかに慣れておくことが重要です。教科書的な理解と、試験で問われる形式にはギャップがあることが多く、過去問演習を通じてそのギャップを埋めていく必要があります。

④ 一度理解すれば忘れにくいと割り切る

この科目は理解に時間がかかる分、一度理解してしまえば他の暗記科目のように忘れやすいということが少ない科目でもあります。序盤に苦労しても、それが後々の安定した得点源につながると考えて、焦らず取り組むことをおすすめします。

つまずきやすいポイント

  • グラフを見た瞬間に思考停止してしまう:慣れないうちはグラフに苦手意識を持ちやすいですが、基本的なグラフのパターンは限られているため、繰り返し触れることで確実に慣れていきます
  • 計算問題を後回しにしてしまう:計算が絡む問題を敬遠して暗記系の設問ばかり解いていると、本番で計算問題に対応できません。苦手でも早めに計算問題に触れておくことが必要です
  • ミクロとマクロの内容を混同する:個々の企業・消費者の話(ミクロ)と、一国全体の経済の話(マクロ)は、扱う理論も視点も異なります。今どちらの分野を学習しているかを意識しながら進めると、混乱を防げます

経済学・経済政策は、独学者が最初に壁にぶつかりやすい科目ですが、裏を返せば、ここを乗り越えられれば他の科目への自信にもつながる科目です。焦らず、理解を積み上げる意識で取り組んでみてください。

グラフの理解につまずいたら

この科目に取り組む場合、一番苦労するのは「グラフの動きを言葉だけで理解しようとして、なかなか腑に落ちない」という場面だと思います。私が11年前に中小企業診断士1次試験の勉強をした時も正直苦手で、何度も同じページを読み返しては理解が曖昧なまま次に進んでしまっていました。

今は、グラフの変化を動画講義でアニメーション的に説明してくれる教材も増えています。

私が当時使っていた通勤講座も、今はSTUDYingとして、こうした視覚的な説明を交えた講義スタイルになっているようです。文章とグラフを行き来しながら独学で理解しようとして苦戦している方は、こうした動画講義を補助的に使うのも一つの手です。

実際に私は通勤講座(STUDYing)で学ぶことで、一発合格できましたのでぜひどの教材にすればいいか悩んでる方は試してみてください。

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中小企業診断士講座はどれを選ぶべき?

11年前、私は勉強期間1年未満で中小企業診断士の一次試験・二次試験に一発合格しました。
そのとき活用したのは通勤講座(現・STUDYing)です。
当時から通信講座という選択肢はありましたが、今と比べると教材の内容も価格帯も、かなり違うものでした。

今回は、当時の教材事情を振り返りながら、今の主要な講座を比較し、最後に「今、自分が受験するならどれを選ぶか」という結論まで書いていきます。

11年前の教材事情

当時、私は独学をベースにしつつ、通勤時間の音声・動画講義として通勤講座(現・STUDYing)を活用していました。選んだ理由は、費用が比較的抑えられていたことと、スマホ・PCで講義を視聴できる手軽さでした。

ただし当時は、今のように問題演習や進捗管理までアプリで完結する仕組みは整っておらず、「講義を聞くための教材」という位置づけに近いものでした。市販のテキスト・過去問集と組み合わせて使う、独学の補助教材という感覚です。

この11年で、通信講座は「独学の補助」から「体系立ったカリキュラムそのもの」へと進化しています。

今の主要講座を横並び比較

現在、中小企業診断士の講座は、大きく3つの価格帯に分かれています。

価格帯 目安 該当する講座(例)
低価格帯 5万円台〜8万円台 STUDYing、診断士ゼミナール、ユーキャン など
中価格帯 10万円台〜17万円台 アガルート、クレアール など
高価格帯 20万円以上 TAC、LEC、ヒューマンアカデミー など

大手予備校(TAC・LEC)は、通学講座に加えて通信講座も提供しており、教室での対面指導や自習室の利用などが価格に反映されています。

中価格帯の講座は、通信講座でありながら添削・質問対応などのサポートを手厚くしている傾向があります。低価格帯の講座は、スマホ完結型で価格を抑えつつ、必要な学習コンテンツを一通り揃えているのが特徴です。

なお、価格・コース内容は各社とも見直しが行われるため、実際に検討する際は必ず公式サイトで最新情報を確認してください。

STUDYingを深掘りする

低価格帯の中でも、STUDYingは価格の安さとスマホ完結型の学習スタイルで知られています。
11年前私はSTUDYingのおかげで1年未満で合格できましたが、現在はさらに進化しているようです。
主な特徴を整理すると次のようになります。

  • 価格帯:通信講座の中でも低価格帯に位置し、独学の教材費とそこまで大きく変わらない水準で、一次・二次対応のカリキュラムを一通り受講できます
  • スマホ完結型の学習スタイル:講義動画の視聴だけでなく、問題演習や学習進捗の管理まで、スマホ・PCで完結できる設計になっています
  • 二次試験のAI添削:コースによっては、二次試験の答案に対するAI添削機能が利用できます。ただし、コースによって標準搭載か別売りオプションかが異なるため、二次対策を重視する場合はコース選びの際に確認が必要です
  • 合格お祝い金・更新版制度:合格時の特典や、再挑戦する場合の受講料の優遇制度が用意されています

11年前、私が講義視聴だけの目的で使っていた頃と比べると、演習・進捗管理・答案添削まで一通りカバーする設計になっている点が、最も大きな進化だと感じます。

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2026年度からの変更点にも触れておく

なお、2026年度の試験から、二次試験の口述試験が廃止されています。これまで口述試験対策を売りにしていた講座もありましたが、今後は二次試験の筆記対策そのものの質が、講座選びでより重要な判断材料になってきます。この記事で紹介した各講座も、二次試験の添削・サポート体制を中心に比較検討することをおすすめします。

結論:今、自分が受験するならどれを選ぶか

11年前の自分を振り返ると、独学をベースにしながら通勤講座(現・STUDYing)を補助的に使う、という選び方をしていました。これは、当時の予算と、講座に求めていた機能(講義視聴のみ)を考えれば妥当な選択だったと思います。

今、同じ立場でもう一度選ぶとしたら、STUDYingのようなスマホ完結型の低価格帯講座を「補助教材」ではなく「学習の軸」に据えると思います。理由は、当時は講義視聴にとどまっていた機能が、今は演習・進捗管理・答案添削まで一通りカバーする設計に進化しており、独学の弱点だった部分をそのまま補ってくれるからです。

もちろん、対面での指導やコミュニティを重視するなら予備校、手厚い添削サポートを最優先するなら中価格帯の講座も有力な選択肢です。自分がどこにお金と時間を割きたいかを整理した上で、この比較を判断材料にしてみてください。

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中小企業診断士二次試験、直前1ヶ月間で得点が伸びた要因。独学一発合格者が実践した追い込み方

二次試験の直前1ヶ月は、それまでの学習の総仕上げをする期間であると同時に、多くの受験生が焦りや不安を抱えやすい時期でもあります。私自身、11年前のこの時期は、点数が伸び悩む時期と、一気に伸びる時期の両方を経験しました。

今回は、直前1ヶ月でどのように学習の重心を変えたか、そして体調・メンタル面でどんなことを意識していたかを振り返ります。

直前1ヶ月、学習の重心をどう変えたか

直前1ヶ月に入ってから、学習の重心を「演習量を増やすこと」から「弱点の精度を上げること」に切り替えました。

それまでの期間は、とにかく過去問を解いて場数を踏むことを優先していましたが、直前期に入ってからは、次のような配分に変えていきました。

  • 新しい年度の過去問に手を広げるのをやめる
  • これまで解いた過去問の中で、繰り返し間違えていた設問・パターンを洗い出す
  • 事例Ⅳは、計算の正確さとスピードを上げることに絞って演習する
  • 事例Ⅰ〜Ⅲは、頻出フレームワークとキーワードの最終確認に時間を使う

この時期に得点が伸びたと感じたのは、演習の「量」を増やしたからではなく、それまでの演習で見えていた自分の弱点を、意識的につぶしていったことが大きかったと思います。

新しい問題に手を出すか、復習に絞るかの判断

直前期に「まだ解いていない年度の過去問があるから、それも解いておいたほうがいいのでは」と不安になる方は多いと思います。私自身もこの葛藤がありました。

最終的に判断基準にしたのは、次の点です。

  • 今の自分の失点パターンが、これまでの演習でほぼ把握できているか:把握できているなら、新しい問題より復習を優先する
  • 残りの日数で、新しい問題を解いた後にきちんと振り返る時間まで確保できるか:解きっぱなしで終わるなら、新しい問題に手を出す意味は薄い
  • 不安を解消するためだけに新しい問題に手を出そうとしていないか:この動機の場合、大抵は復習のほうが効果的

私の場合、直前2週間は新しい年度にはほとんど手を出さず、それまで解いた過去問の解き直しと、事例Ⅳの計算演習に絞っていました。「まだやっていないことがある」という不安よりも、「今できることの精度を上げる」ことを優先した結果です。

体調・メンタル管理で意識していたこと

直前期は、学習内容そのものと同じくらい、体調とメンタルの管理が重要になります。当時意識していたのは次のようなことです。

  • 睡眠時間を削らない:直前期になるとつい夜遅くまで勉強したくなりますが、二次試験は思考力と集中力が問われる試験のため、睡眠不足は明らかにパフォーマンスを落とすと感じていました。学習時間を伸ばすより、睡眠時間を確保することを優先しました
  • 模試や過去問の点数の推移を見返す:不安が強くなったときは、学習時間ではなく正答率や答案の質の推移を記録したものを見返し、「ちゃんと伸びている」ことを客観的に確認するようにしていました
  • 完全に休む日を1日は作る:直前期だからといって毎日詰め込むのではなく、意図的に何もしない日を作ることで、かえって残りの期間の集中力を保てました
  • 周囲と比較しすぎない:SNSや掲示板で他の受験生の勉強量を見ると焦りが増すことがあったため、直前期は意識的にそうした情報から距離を置いていました

前日にやったこと・やらなかったこと

前日と当日朝の過ごし方も、直前1ヶ月の追い込みの延長として意識していました。

前日やったこと

  • これまで使ってきた教材の、頻出フレームワーク・キーワードの最終確認
  • 持ち物(筆記用具、電卓、受験票など)のチェック
  • 早めに就寝し、当日の生活リズムをいつも通りに保つ

前日やらなかったこと

  • 前日に新しい問題や教材に手を出すこと
  • 前日に模試や過去問を通しで解くこと(疲労が残るだけで、直前の得点力向上にはつながりにくいと感じていました)

直前期は「何を追加でやるか」より「何をやらないか」を決めておくことのほうが、結果的に落ち着いて本番に臨む助けになりました。

直前1ヶ月は、これまでの努力の総仕上げをする期間です。演習量を無理に増やすより、これまでの自分の弱点と向き合い、体調とメンタルを整えることに時間を使うことが、結果的に得点の伸びにつながると感じています。

 

前日は当日にパフォーマンスを発揮できるように体調を整えることがおすすめです。